風邪をひいて良いる時に薬局に行くと、店先に葛根湯が置いてあり、購入したけどあまり効かなかった、みたいなことがよくると思います。私もこのタイプで葛根湯が効かなかったので、長い間漢方自体効果がないと思い込んでいたのですが、ある事を見直し、別の漢方に変えた所、効果的面でした。
漢方医学では体質を「実証と虚証」、身体の状態を「熱証と寒証」に分けており、漢方を服用する上で自分の実証と虚証「証」に合った漢方薬が非常に重要になります。
症状が同じだからといって、別の人が服用している漢方薬を飲んでも効果が出ない可能性があるのは、こういった理由からです。
事実、私の両親は実証なので葛根湯は効果的がありますが、虚証である私には全くと言って良いほど効果がありません。(※証に関係なく、症状などから判断して漢方薬を処方するケースもあります)
「証」の分け方
体力や抵抗力が充実している人を「実証」、体力がなく、弱々しい感じの人を「虚証」と言います。
ツムラのホームページを見てもらうと分かりやすい図があります。正直、実証の体質の人は自然治癒しそうなタイプです。
逆に現代には虚証の人が多くいるのではないでしょうか。
風邪に関する漢方
私は下記のメーカーと病院のホームページにまとめられていた情報から、風邪の引きはじめに桂枝湯と小青龍湯を飲み始めたところ3回の服用あたりから効果がありました。
タイプ別に漢方を分けてみると、市販でよく見る漢方は、健康な人、実証向け商品が多く、効いた効かないが曖昧なのがよく分かります。また虚証向けの漢方は市販で売っていないものが多いので、大人しく病院に言った方が安上がりだったりします。
虚証の人には、瀉法よりも、補法を選択します。体の内外の調和を図ることを目的とした桂枝湯(けいしとう)はその代表処方です。何回もすぐ風邪をひく人には、気を補う作用の強い補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、玉屏風散(ぎょくへいふうさん)がよいです。
その他、嘔吐下痢症のように胃腸を襲う風邪は湿を含んだ邪気によりますが、それには藿香正気散(かっこうしょうきさん)、乾いた咳を伴う風邪には麦門冬湯(ばくもんどうとう)、薄い鼻水・咳があるときには小青龍湯(しょうせいりゅうとう)、頭痛が主症状の場合は川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)等、邪気の種類、病気の進行具合、個人の体質により処方は変わってきます。早目に状況を見極め、その人にあった処方をしていくことが大切です。
まとめ
- 漢方医学では体質を「実証と虚証」に分けられる。
- 実証と虚証で効果のある漢方が異なるので、自分の体質の漢方を選択する。
大きな薬局に行っても、桂枝湯は置いていない所が多いので、常駐の薬剤師さんも理解してないのだなと思います。
私もツムラのホームページを見て初めて知ったので、多くの人に確認してもらいたいですね!
ちなみに、自分の経験では虚証は養命酒が効果があるので、体が冷える時に飲んでみると実感できると思います。
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